「DOOM ドゥーム」のストーリー

火星にあるユニオン宇宙社オルドゥヴァイ研究所から救援要請が入る。危険レベルは深刻な状況を示す“コード・レッド”。状況把握と安全回復、必要に応じて全てを掃討する任務に選ばれたのは、カリフォルニア海兵隊特殊作戦本部RRTS<緊急対応戦略部隊>の精鋭たちだ。リーダーであるコード名サージ(ザ・ロック)の下に、リーパー(カール・アーバン)をはじめ7人のメンバーが集う。火星へ転送されたRRTSは現地のアーク室を封鎖し、厳戒態勢を敷く。事故が発生したラボ内部は、施設のデータ回復任務を担当するサマンサが案内役を務める。彼女はリーパーの姉であり、姉弟の間にはこの研究所の事故で亡くなった両親の死をめぐる確執があった。連絡が途絶えたカーマック博士の遺伝子研究棟は他から独立しているため、部隊は3手に分かれて行動を開始する。わずかな光を頼りに密閉された通路を進み、各部屋をチェックしていく。一方サマンサとリーパーは、以前に発掘された2体のミイラを前にする。人間の持つ染色体は通常23組だが、そのミイラには24組が存在する画期的なものだった。それは知力も体力も人間を超越することを意味し、しかも人工的に操作された形跡が残っていた。そんな中、カーマック博士が血だらけで発見される。さらにRRTSの一人、ゴートが何者かに襲撃されて命を落とし、未知の生物であるクリーチャーの死体が回収される。クリーチャーとの激しい戦闘でメンバーは次々と殺され、一方、サマンサはクリーチャーの死体を解剖した結果、驚愕の事実を知る。残されていたデータには、死刑囚の体に「C24」と呼ばれる24番目の染色体が移植される人体実験の模様が記されていた。さらに最悪な事態が起こる。封鎖されたアーク・システムを起動させ、クリーチャーが地球へ向かってしまったのだ。地球に戻ったサージたちが目にしたものは、人々の死体の山だった。