「あゝ!一軒家プロレス」のストーリー

テレビ番組で話題となり、人気プロレス団体に成長した「ZERO」の主宰者・獅子王耕太(橋本真也)。獅子王は、かつて師事した伝説のレスラーの娘である麻美(粟田麗)を妻にもち、麻美の妹の那美(ソニン)は、「ZERO」のマネージャーを務めている。外ではリングの鬼だが、家に帰ると妻とふたりの子供たちを愛するやさしい家長だった。かねてからの念願だった新築一軒家を建て、那美やTV局プロデューサーの山路(佐野史郎)など、親しい友人知人らを招いて、自宅の庭で完成披露パーティーを開催する。と、そこへ突如、獅子王と因縁深いライバルのマーク一条(ニコラス・ペタス)が現れる。一条の兄はかつて獅子王の親友であり、彼ら同様レスラーだったが、獅子王との試合中に事故で死亡。一条は兄を殺したのは獅子王と思い込み、彼を深く恨んでいたのだ。さて、挑発にのってしまった若手レスラーとの小競り合いを発端に、ついにキレてしまった獅子王は一条を含めての大乱闘に加わり、夢の超豪華マイホームは瞬く間に大崩壊。その際の大爆発でやけどを負った麻美は、幸いにも軽傷だったが、治療の結果、原因不明の謎の奇病に冒されていることが判明する。病気になった妻のためにも、長年の夢だったマイホーム再建へ奔走する獅子王。しかしその陰で、恐るべき企画を練る冷徹な“視聴率の鬼”、山路の罠が待ち受けていた…。自宅の再建資金や麻美の治療費稼ぎのために、不覚にも山路の策略へハマってゆく獅子王。なんとかマイホーム再建を果たすも、視聴率アップだけが目的の山路の企みにより、新居の存続を賭けたアメリカ合法的殺人団体とのデスマッチを行うことになってしまう。次々に獅子王の元に送り込まれる強靭な刺客たち。夢のマイホームは、再び崩壊してしまうのか?