「かまち」のストーリー

70年代半ばの群馬県高崎市。「1日24時間じゃ足りない」が口癖の山田かまちは、絵に詩に音楽に熱中するエネルギッシュな中学生。夢は、ワールド・トップ・ミュージシャンになることだ。だが、77年8月10日。浪人生活を経て高校生になった彼は、エレキギターの練習中に感電死し、17年と言う短い生涯を閉じてしまう。それから26年後、日本には明日に希望を持てず容易に死を選ぼうとする若者が急増していた。浪人時代、かまちから一途な愛を受けていた塾講師・菅野洋子の生徒、みゆきと勇一もそんな若者だ。ある日、同じく浪人時代にかまちと親交のあった飯島隆の息子で引きこもりの俊が開設する自殺系サイト“ハーメルンの笛吹き旅団”の常連訪問者でもある彼らが、次々にドラッグに手を出し騒動を起こした。ふたりを助けようと奔走する洋子。その時、彼女はずっと胸の奥にしまい込んでいた、かまちが彼女に遺した言葉を想い出す。「生きることを生きろ!」 今、彼女はかまちのメッセージを伝えるべく、ふたりに対峙することを決意する。

今日は映画何の日?

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