「サアド・アラアム 警笛間を衝く」のストーリー

ミリーとジョンの2人の孤児は消防署の名物親父モートンの男手ひとつで育てられていた。もう年頃になるミリーは乙女心に密かに消防署のダンを慕っていた。1日、モートンはダンと同じ所員のビューティーを晩餐に招いた。宴半ばに警鐘が乱打された。3人はやがて出火の現場に駆け付けた。火災はほどなく消されたがモートンは遂に帰らぬ人となってしまった。ダンとビューティーは、今はまったく寄る辺もなくなったミリーと4才になるジミーを引き取ろうと心を定めたが、法律は配偶者を持たない2人の若者に孤児の保護を許さなかった。万策尽きてミリーとジミーは孤児院に引き取られた。ダンとビューティーは、早く配偶者を見つけて2人を引き取ろうとあせった。常日頃ダンを想っているニータに、ダンは気づき彼女を訪れた。そして求婚した。もちろん、彼女は諾意を告げたがすぐに2人の母親になるということは彼女を何がなし不安にせしめた。ニータの所から帰ったダンは戸口にミリーとジミーが待っているのを見いだした。ダンは2人を叱る前にまずニータに引き合わせようとニータを呼んだ。折りから孤児院の訴えで警官が来た。ダンは警官に積みを問われるべく連れられた。やがて放還されて帰宅したダンがそこにニータの置き手紙を発見した。それにはミリーが彼を慕っていることが書かれてあった。ダンは初めて自分のミリーに対する愛が、子供に対するそれ以上であることを知った。突如、孤児院から火災が起こった。ダンの消防署は馬車ポンプを除いて総出動した。しかしダンは先刻の事件のため職務を停止させられていたので、現場にかけつけても徒に歯ぎしりするのみであった。悪魔のごとき火炎は、天使のごとき児童等を脅かした。ミリーとジミーは監禁室に危険に瀕した。今は停職の身を省みるの暇もなく、ダンは決然として猛火中に飛び込んだ。かくてミリーとジミーは事無きを得た。そしてダンとミリーはやがて教会の門をたたく身となった。

今日は映画何の日?

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