「ニュースの天才」のストーリー

1998年、権威ある政治雑誌『ザ・ニュー・リパブリック』の最年少の記者、25歳のスティーヴン・ダラス(ヘイデン・クリステンセン)は、編集長のマイケル・ケリー(ハンク・アザリア)の下、斬新な切り口で特ダネをモノにするジャーナリストとして頭角を現わし始める。彼には他誌からも執筆依頼が舞い込むようになるが、ケイトリン(クロエ・セヴィニー)やエミー(メラニー・リンスキー)ら女性の同僚の顔を立て、周囲への気配りを怠らない態度は変わることがなかった。そんなある日、かねてより会長と対立していたマイケルが編集長をクビになってしまう。後任に指名されたのはチャック・レーン(ピーター・サースガード)。同僚たちの反感の視線を浴びながら、チャックは新編集長の座に就いた。それから数ヵ月後、スティーヴンはインターネット関連の特ダネ記事を発表し、大きな反響を獲得する。その成功にライバル心をかきたてられたニョーヨークのネット・マガジン編集部は、記者のアダム・ペネンバーグ(スティーヴ・ザーン)に同じネタを追うよう命じる。ところがこの件を調べていくうち、スティーヴンの記事が捏造である疑いが高まっていった。そこでアダムは、スティーヴンとチャック編集長を追及し、真相を求める。やがてスティーヴンはそれが創作記事であることを認め、編集部をクビになり、裁判にかけられるのだった。