「作家と御婦人」のストーリー

美貌のマージ・ウィントンは、どこの会社に勤めても上役の男たちから誘惑の手が延びるので、そのたびに喧嘩をしては会社を止めねばならなくなる。困り果てた彼女はかつらを被り眼鏡をかけ、わざと醜く変装して女流出版業者アビイ・ベルドンに面会し、無事に採用される事となった。アビイは流行作家フレッデイ・マシュウズの新著出版を引き受けている。彼の本は三万ドルで映画会社に権利を譲ることになっており、前金として一万五千ドルが支払われているのだが、締切りを間近に控えているのになかなか完成しそうにもない。そこで彼の秘書となって締切りに間に合わせるのがマージの仕事になった。社交界の娘キャミイルはフレッデイと恋仲で、彼女が来ては仕事が進まないと思ったマージは、いつも留守だと言って断っていた。一つにはマージは次第にフレッデイを恋するようになっていたので、なんとなく二人を逢わせたくない気持ちもあった。しかしこれが判ってとうとう彼女はクビになってしまった。後になってフレッデイは速記した物語がマージがいないと判らないので、彼女が友達のサデイと同居しているアパートを訪れた。変装を取って美しい素顔に帰ったマージは、彼を迎えて自分をサデイだと言う。彼は一目で彼女を好きになってしまう。そしてもう一度マージに帰ってもらうように言伝をして帰った。翌日変装して出勤したマージに、彼はサデイのことばかり聞くので、彼女はモントレイに行ったとでたらめを言うと、これを聞いたフレッデイは直ぐ後を追って出発する。アビイは現行締切りが明日に迫っていることを告げて急がせるので、マージの変装のままモントレイへ行き、キャミイルも彼の後を追う。ホテルではマージは変装と素顔の一人二役でフレッデイを操りながら小説の最後の章を口述させるに忙しい。その夜ホテルでお祭りが催されていた時、ギャングに襲われたが、その一味にいた女をサデイだと思ったホテルのボーイは、彼女が誘拐されたと告げ大騒ぎになる。その頃本物のサデイと彼女の婚約者ジェークは新聞でその記事を読んでアビイと一緒にモントレイへ駆けつける。そこで本物のサデイがマージに会い、マージはフレッデイの小説が完成したことを告げる。フレッデイは初めてマージとサデイが同一人物であることを知って二人は相抱き、キャミイルは諦めて去って行く。

今日は映画何の日?

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