「ゴンドラの歌」のストーリー

愛と悩みの街、ロマンスと夢と街、水郷はヴェニスの物語である。英国貴族ドライアン卿は熱心な探険家で人跡未到の暗黒大陸アフリカの中部地方探検のために、一隊を率いて赴き4年の星霜を蛮地に送ったのであるが、帰国の途中ベニスに立寄り、オペラの花形ジョヴァンナ・エッチに会い卿は彼女の美しさにうたれる。ジョヴァンナはオペラ歌手として当時ベニスに誰知らぬ者もないほどの人気者であった。卿は大勢の崇拝者に打勝ってジョヴァンナと間もなく恋仲になったのである。ところが一座の歌手にルイジ・バロッチという男がいて、彼女に思いを寄せている様子であった。卿とジョヴァンナは結婚して英国へ帰ったが、浪漫的なベニスに育ったジョヴァンナは英国の重苦しい気候に堪えられなかった。そこで夫妻は再びイタリアへ戻り、彼女は復オペラに盛名をはせることになる。バロッチは彼女の許へ訪れしばしば言い寄ったがジョヴァンナは素より相手にしなかったのを、ある日ドライアン卿はバロッチが妻に迫る有様を見て彼に向って発砲する。バロッチは河へ飛込んで逃れた。卿は万事を誤解して妻は彼にとっては死んだも同様であると言って家出してしまった。ジョヴァンナは嘆きのあまり堀江に身を投げたがゴンドラに救い上げられる。彼女が病床に横っている間に、卿はジョヴァンナ殺害犯人として検挙される。卿は当夜の状況を一切語らず、彼女を殺さないとのみ言って妻の名誉を保とうとするが、バロッチが色々と卿に不利な証言をしたので卿は一時重刑に処せられようとしたが陪審の結果無罪になる。ジョヴァンナは病床に良人の裁判を知り法廷へ駆付けたが間に合わなかった。ドライアン卿はその夜バロッチの家へ忍び入り彼と決闘しようとすると同じ目的で這入って来たジョヴァンナを見て生きていると知って驚ろいた。そして喜びのうちに二人は相擁して別れまじと誓い合った。

今日は映画何の日?

注目記事