「ドリーマーズ」のストーリー

1968年、5月革命に揺れるパリ。19歳のアメリカ人留学生マシュー(マイケル・ピット)は、通いつめていたシネマテークで繰り広げられていたデモの最中に、イザベル(エヴァ・グリーン)とテオ(ルイ・ガレル)という魅惑的な姉弟と出会う。3人は意気投合し、マシューは、姉弟の両親がバカンスで留守にするアパルトマンに泊めてもらうことになった。一つのベッドに裸で寝ている姉弟の姿にマシューは戸惑いつつ、3人の奇妙な同居生活が始まる。彼らは議論や映画クイズに明け暮れる快楽的な日々を過ごすが、それは性のゲームへと展開していく。クイズの罰ゲームの名のもとに、テオの目の前で、マシューとイザベルはセックスする。イザベルが処女だったことに驚くマシューだが、続けて彼らは愛し合う。3人は部屋にこもりっきりの怠惰な生活を送り、やがて金も尽きていく。そして姉弟の関係に、より深く介入しようとしたマシューは、彼らの分身同士のような絆から徐々に疎外され始める。ある夜、家の中に用意したテントの中で、3人は裸で仲良く横になるが、翌朝、バカンスから戻ってきた姉弟の両親が彼らを見つけ、小切手を置いてそっと出ていく。夕方になってやっと起きたイザベルは、テントの中にガス管を引き入れて心中しようとするが、パリの街で起こっていたデモの投石が窓ガラスを破る。3人は外に出て、姉弟はそのままデモに参加し、マシューと別れるのだった。

今日は映画何の日?

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