「ゴールド・ディガース35年」のストーリー

医学生のディック・カーティスは夏休みの間だけ近代的なホテルで働くことになり、そこに泊まりに来た百万長者マチルダ・ブレンディス夫人やその娘アン、4度も結婚と離婚をして莫大な離婚手当てを貰ったアンの兄ハムボルトなどを知った。夫人はアンをアンの倍も年上の百万長者のT.モーズリイ・ソープと結婚させようとした。ところがアンにはアンの言い分があってなかなか母親の言う事を聞きそうも無いので夫人は若し秋になってアンがソープと結婚するならば夏の間だけは何をしても良いという条件でアンの気儘にさせる事にし、ディックをアンの護衛者に雇い入れる。毎年の例によりブレンティス夫人は慈善事業の為にレビュウを行う事になり、その演出をニコレフに頼む。するとこの演出家はホテルにいる連中を片っ端から引っ張り出して俳優に仕上げ練習を始めた。ところがこの練習の中でディックはアンと恋に陥り、ディックの以前の恋人アーリンはハムボルトの第5番目の夫人となることになった。そうしている時、その一方ではソープはホテルの速記者ベティ・ホーズに嗅ぎ煙草の論文の口述をしていたが、その仕事の間で恋の詩を作り、それにサインをさせられ、あだかもベティに求婚状を送ったような結果に陥り、婚約不履行で訴えると脅かされる。一同のやったレビュウは大々的ヒットした。だが演出家ニコレフのやった大掛かりな演出のためにブレンディス夫人の負担した費用は馬鹿馬鹿しいまでに高み、そこに持ってきてハムボルトはアーリンとの結婚を発表するし、アンはソープとの婚約を解消してディックとの婚約を声明したので、ブレンス夫人は神経衰弱になってしまう。しかしその結果夫人はディックとアンの仲をOKした。すなわち夫人の説に依ると神経衰弱で絶えず医者を頼むよりも家人に医者がいた方が万事安上がりだというのである。