「ぷりてぃ・ウーマン(2003)」のストーリー

日がな一日、町の集会所で暇をつぶしている老人会“ともしび会”のリーダー的存在である葵(淡路恵子)は、市民サークルの発表会で芝居をやることを決意。仲間の梅子、幾代、ジェーン、琴江、小夜、頼子と共に“劇団ともしび”を発足させると、東京で挫折して里帰りしていたシナリオライターの孫娘・加奈子(西田尚美)の鞄の中から見つけたシナリオ『夕空、晴れて』を勝手に持ち出した上、強引に加奈子を巻き込んで演出までさせる。ところが、芝居に関して全くの素人である7人は科白覚えが悪く、演技もなかなか上達しない。しかも、主役を務めていた梅子が稽古中に倒れ、還らぬ人となってしまった。この事態に、事故の再発を恐れた市役所の福祉課課長・鮫島は公演中止を言い渡すが、それでは梅子の魂が浮かばれない。葵たちは、一回だけの公演を条件に稽古を続行。そして、いよいよ公演当日。梅子に代わって加奈子が主演を務めた劇団ともしびの旗揚げ&解散公演は、大成功のうちに幕が下ろされた……が、その直後、自信をつけた葵は“劇団ほのお”の旗揚げを宣言するのだった。