「ラスト・プレゼント」のストーリー

ヨンギ(イ・ジョンジェ)は、才能はあるが売れないコメディアン。子供服店の経営で生活を支える妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)とは喧嘩ばかりで、夫婦の会話がない。ある日、ヨンギは詐欺師のハクス(クォン・ヘヒョ)とハッチョル(イ・ムヒョン)に1千万ウォンを積めば売れっ子にしてやると持ちかけられる。ジョンヨンの元にも現れた彼等は偶然、彼女が余命幾ばくもない事を知る。何も知らず金を用意してきたヨンギを騙しきれず、ハクスは真実を告げてしまう。ヨンギは素知らぬふりをしながら彼女を労り始める。詐欺師らに頼んでジョンヨンが会いたがっていた人と初恋の人を探しながら、ヨンギはテレビのお笑い王トーナメントで勝ち進む。その決勝戦の会場で、ヨンギの姿を見ながらジョンヨンは息を引き取るのであった。彼女の居ない部屋で、ヨンギは幼い頃の自分の写真と彼女の手紙を見る。彼女の初恋の相手とは、他ならぬヨンギだったのである。