「朝やけの空」のストーリー

1944年夏、アラバマで小型船を製造していたフランク・アーノルド(リチャード・クレンナ)は海軍将校として出征し、妻のアン(クレア・ブルーム)と一人息子のジョッシュ(リチャード・トーマス)はニュー・メキシコの別荘に落ち着いた。寂しさに耐え切れないアンは、日毎、酒に溺れていった。サグラド高校に入学したジョッシュは、スティーニー(デシ・アルナズ)と親友になり、スティーニーの紹介でマーシャ(キャサリン・バーンズ)とも知り合った。若者らしくはつらつとした日を送るジョッシュは、時には学校一の乱暴者チャンゴとの喧嘩であぶない目にもあった。夜ふけに帰宅すると、アンの従兄ジムボブ(ジョン・コリコス)が入り込んでいた。マーシャが貴族趣味のジムボブを嘲笑したため、怒ったジョッシュがスティーニーを誘って、淫乱なベルバ姉妹とのデートの最中に、チャンゴと、相棒で頭の弱いリンドーが襲いかかってきた。ところがチャンゴがリンドーに刺されてしまい、リンドーは逃げた。ジョッシュは父親のフランクから、不在中戸主の役目を務めるようにという手紙を受け取り、母親が解雇した手伝いのモントーヤ夫妻を雇い直した。モントーヤはお礼にと、ジョッシュとマーシャを雄鶏ゲームに案内してくれた。リンドーに尽くすチャンゴの妹ビオラがリンドーに痛めつけられ、怒ったジョッシュとチャンゴはリンドーに対決を迫った。あやうく刺されそうになったジョッシュは保安官に助けられ、リンドーは逮捕された。そのあと凶報が舞い込んだ。父親フランクの戦死である。ジョッシュは大人になった。一家の戸主として毅然とした態度を示し、ジムボブを追い出した。やがて海軍へ入隊する日がきた。駅への見送りにはスティーニーと、2人の女がきた。母親と愛するマーシャである。彼はマーシャとの長い別れのキスのあと列車に乗り込んだ(CIC配給*1時間32分)。