「胡蝶の如く」のストーリー

ヒラリー・コリアーはうら若い自分の身をただ1人の妹ドラのため何事によらず犠牲にして来た。お互いに憎からず想っていた恋人すらも妹に譲って妹の身の幸あれかしと祈っていたがわがままなドラは好んで結婚したクレイグあるにも不拘、天才音楽家のクロンスキーに想いを寄せた。クロンスキーと姉のヒラリーとは心から愛し合うようになったので、姦しい社交界の男女の渦巻に交じって、姉妹の恋の葛藤が始まったが、さすがのヒラリーも遂にクロンスキーへの恋だけは妹に譲らなかった。そしてクレイグの真の愛に動かされ、クロンスキーとヒラリーの力強い恋を知った時ドラはさすがに我が身を恥じて姉の幸福を祈り、心からクレイグの愛に生きる決心をしたのである。