「古代の船人」のストーリー

カリフォルニアのある山麓の村の小学校の女教師ドリス・マシウズは優しい美しい乙女だった。村の若者ジョエル・バーロウは彼女に想いを寄せドリスもまた憎からず思った。ある日ドリスは学校からの帰途、狩猟に来たサンフランシスコの富豪ヴィクター・ブラントが奇禍に逢っているのを救い、失明したヴィスターを親切に介抱してやった。彼は金銭を以て多くの女性の操を贖った男でドリスの可憐さに心を動かし、彼女に結婚を申込みその承諾を得た。失恋したジョエルは仲良しの老船長に己が胸中を訴えた。老船長は彼に同情しドリスを伴って旅行に赴かんとするヴィクターを欺いて我が家に連れ込み、ヴィクターの罪を難詰したが容易に降参しないので彼は「古代の船人の唄」の古事を物語った。ー幾百年の昔ある国の船人等は暴風雨のために極地に漂流した。そして極地の水晶宮の主たる女神の使いのアホウドリを、その船の船長は不吉の前兆といって殺してしまった。女神は人間の残忍を憤り船を暴風雨の真ん中に投込んだ。船は覆り船人等はことごとく海底の藻屑と化した。ードリスのような乙女を欺くはアホウドリを殺すよりも罪が深いと船長は激語するとヴィクターは言葉もなく一人立去った。それから一年を経たがドリスはヴィクターを忘れ兼ねていた。ジョエルは彼女の心を察して彼女をヴィクターの許に伴った。しかし覚醒したヴィクターは己が罪を告白し、ドリスにジョエルと共に生涯の幸福を求められよと言った。

今日は映画何の日?

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