「日雇い刑事」のストーリー

長引く不況の中、警察は遂に刑事にもパートタイム制を導入した。普段は鳶職をしている、通称日雇いもそのひとり。ある日、裏辻署長に呼び出された彼は、マル暴担当の本職刑事・イタリアとフランスの指揮の下、暴力団取り締まりに着手することになる。一方その頃、山口組系長坂組に東大出の若者の姿があった。彼の名はヤス。借金のカタに取られた妹・竜子を救出すべく、組員となって組織に潜入しようとしていたのだ。だが、コンピューター事業に熱中する組長の愛人・むつこと肉体関係を持ってしまい、組織から追われることとなった彼は、組長以下長坂組の組員を銃殺。そこへ現れた日雇いの説得に応じ、翌日、イタリアとフランスによって署に連行されるのであった。