「パルムの樹」のストーリー

心を病んだ妻・シアンの為に、植物学者のフォーが地中に埋まった過去の文明の記憶を養分として育つクルップの樹で作った心を持つ人形・パルム。だが、クロスカーラと言う幻の樹液に取り憑かれたままシアンがこの世を去ってからというもの、パルムもまた死んだような日々を送っていた。ある日、傷ついた地底人・ソル族の女戦士・コーラムの代わりに、彼女が地底世界・タマスを支配するクルップの枯れかけの巨木・ソーマ復活の為に天界・トートから持ち帰った卵をタマスに届けることになったパルムは、ソーマの力によって自分も人間になれると信じ、立ち寄った街・フラミンゴで出会った、母親から虐待を受けている薄幸の少女・ポポや少年窃盗団のリーダーでコーラムの息子であるシャタ、そしてカポテ族の兄妹・プーとムーと共にタマスを目指して冒険を繰り広げる。だが、ソーマはその卵の力によって地底世界を滅ぼし、新たに生み出そうとしている新人類・ラーラに魂を宿らせようとしていたのだ。そうとは知らないパルムは、それを阻止しようとするゲリラたちの攻撃をかわして、遂にタマスに到着してしまう。ところが、その卵の中にあったのは実は既に死んでいたコーラムの魂だったのだ。しかし、ポポの呼び掛けで人間になれなくても心が大切であることに気づいたパルムは、コーラムの魂を鎮め、ラーラ誕生を防ぐことに成功する。そして、ポポらと共にシアンの故郷であるコートプルワーラへ向けて新たな旅に出発するのであった。

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