「SEOUL ソウル(2001)」のストーリー

護送犯を韓国に送り届け、帰国の途に着こうとしていた矢先、現金輸送車強奪事件に巻き込まれてしまった警視庁所属の新米刑事・早瀬は、犯人の唯一の目撃者として72時間の在韓捜査協力を要請される。しかし、ソウル市警の刑事部長で堅物として知られるキムは、軽率な行動によって犯人を取り逃がした彼を快く思わず、ふたりは言葉の壁や慣習の違いから溝を深めていくのであった。そんな中、ミンゾクウィセビョク(民族の夜明け)という組織が、3日後に控えているアジア首脳会議開催の阻止を予告。訪韓していた日本の外務大臣を誘拐し、50億ウォンという身代金を要求してきた。この事態に政府は非常事態を宣言、国の威信をかけた捜査が開始される。しかし、早瀬はそれが警察の意識を逸らす為のもので、犯人の本当の目的は違うところにあるのではないかと睨む。果たして、犯行グループの中心人物はオープンを間近に控えた日韓合同銀行のカン・ヨンスで、警察の意識を外務大臣救出に向けさせている隙に、日本の銀行に勤務していた時に作った損失を補填する為の金を、身代金を急遽用意する為にコンピュータ管理システムを解除された銀行の金庫から奪おうとしていたのであった。それを突き止めた早瀬は、滞在期限が切れたにも関わらず自分の信念に従い、警備の手薄になったソウルの街に飛び出して行く。そして、そんな早瀬の真摯な姿に心動かされるキム。実は、彼は4年前に捜査の為に訪日にした際、そこで大事な部下を失い、以来、その心の傷を引きずっていたのだ。自分の姿勢を悔悛したキムは、早瀬と共にカンを追跡。ふたりは、遂にカンを射殺するのであった。早瀬が帰国する日。飛行機に乗り遅れてしまった早瀬に、4年前、殉職した早瀬の兄と仕事をしていたことを彼に告げたキムは、感謝の意を込めてチャーター機を用意してくれた。

今日は映画何の日?

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