「新・雪国」のストーリー

祖父の代から続いていた会社を倒産させてしまい、家と家族を失った50歳の芝野は、死に場所を求めて雪国・月岡温泉に辿り着いた。そこで、24歳の若い芸者・萌子と出会った彼は、全財産である200万円を彼女に預け、人生最後の一週間を彼女と過ごすことにする。そんな芝野の態度から、彼が死のうとしていることを察知した萌子は、身を投げ出して彼を優しく包んでいく。実は、萌子もまた同地の老舗旅館の跡取りで恋人だった男を事故で失った哀しい過去を背負っていたのだ。やがて、ふたりは愛し合うようになり、1週間が経った。最後の夜、芝野は萌子に東京での再出発を誓う。そして、必ず戻って来ると言う芝野に、萌子は半年だけ待っていると約束するのであった。