「バーバー」のストーリー

1949年夏、北カリフォルニアのサンタ・ローザ。エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)は、義兄フランク(マイケル・バダルコ)の経営する小さな理髪店で働く床屋。妻ドリス(フランシス・マクドーマンド)はデパートの帳簿係で、店のオーナーであるデイヴ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と深い関係にあった。ある日、理髪店にセールスマン、トリヴァー(ジョン・ポリト)がやってくる。彼はベンチャー・ビジネスの話をエドにした。エドはドリスとの不倫をネタにデイヴへ脅迫状を送り、1万ドルを手にしてトリヴァーと契約する。しかし脅迫状の送り主だということがデイヴにバレたエドは、思わずデイヴを刺殺。が、デイヴの殺人容疑で逮捕されたのはドリスだった。エドは腕利きの弁護士リーデンシュナイダー(トニー・シャルーブ)を雇うが、ドリスは自殺。トリヴァーとも連絡がつかないエドは、知り合いの弁護士の娘であるバーディ(スカーレット・ヨハンスン)に心の安らぎを求め、ピアノが好きな彼女をサンフランシスコの音楽教師のもとへ連れていく。だが彼女の演奏は認められず、帰りの車中、今回の結果を詫びるエドにバーディは女として迫り、そのまま交通事故。病院で目を覚ましたエドは、その場で殺人容疑により逮捕。真相がバレてしまった彼は、死刑を宣告されてしまう。死刑室に向かうエド。だが彼の心は安らかで、何一つ後悔していないと自分の人生を振り返るのだった。