「親分はイエス様」のストーリー

山政会若頭補佐の木原勇次は、中森組との激しい抗争の日々に明け暮れていた。だが長引く抗争に次第に手打ちの気運が高まり、組に見捨てられた勇次は大阪へ身を隠すが、クスリに溺れ心身共にボロボロになってしまう。そんな彼を救ってくれたのは、教会の牧師だった。そして、それを機にクリスチャンである韓国人妻・盛愛の待つ家に戻った勇次は、贖罪の為、十字架を背負って日本を縦断したいと考えるようになり、日本縦断リバイバル十字架行進と銘打ち、故郷・鹿児島県の教会をスタート、道行く人々に罪の告白をしながら、行進を始める。途中、心に傷を抱えた民宿の主人・玉城やチンピラ、トラックの運転手が参加。また道中、宿命のライヴァル、中森組若頭補佐・島と決着をつけることにもなった。やがて、東京へ帰って来た勇次は、今度は妻の故国である韓国をゴールと決め、新たな旅立ちを決意。そしてその地へ赴いた彼は、結婚に反対していた妻の父親と会い、許しを得るのであった。