「国際盗賊ホテル」のストーリー

銀行盗賊バリー・ハントは捜査の眼を掠めてアラビア方面へ脱走し、サハラ砂漠のオアシスにある世捨て人の避難所オラージのパレース・ロイヤル旅宿へ向かった。ここには細君殺しの医師や売国奴の大左や、ならず者たちが巣くっていた。ハントの相棒スマイリー・コービンが既に先乗りとして到着していた。ハントは警察の回しもので美貌の女エリーズ・モーブリーのため危く捕縛されるところを逆に女を利用してその自動車を奪いオラージへ落ち延びて来た。この旅宿には以前大金を拐帯したと言われるデジョンギ男爵が泊まっていた。ならず者一味はこの大金に目星をつけて強奪の相談をしているところへハントが訪ねて来たのでスマイリーはハントの手口を激賞して、この仕事を彼に任すよう皆にすすめるのだった。ハントはまづ男爵の婿で純情のカミーユに取り入る段取りをつけたがいつしか彼は仕事を越えて乙女の美しさに心ひかれ始めた。ならず者一味はハントのやり方が生ぬるいと言いだした。ハントはやがて兼ねの在り場所を知ることができたが、ならず者一味はハントが既に金を奪い出し、スマイリーと共に脱走を計っているものと気を回し、直接行動に出てハントを襲おうとするのだった。男爵は何ものにか殺害された。カミーユはハントを下手人と睨むが彼を愛する心が、その恐ろしい想像を否定するのだった。やがて殺人の下手人が判明した。カミーユはハントと共にパリへいく準備をしていた。ハントはお尋ね者との結婚は結局不幸だと言い、「パリ見物がせめてもの僕の贈物だ。正直な人と結婚なさい」と折りから迎えに来たカミーユの伯父に彼女をたくしハントはスマイリーと共にならず者の一味から脱れた。金はどうしたと聞くスマイリーにハントは薔薇の花束を渡し「悪く思うなよ。女に会ったものでね」と言った。

今日は映画何の日?

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