「サトラレ sato;ra-re TRIBUTE to a SAD GENIUS」のストーリー

乖離性意志伝播過剰障害者、通称“サトラレ”とは、自分の心が喋らずとも周りの人々に“悟られ”てしまうという、不思議な能力を持つ人のことである。1000万人に1人という確率で存在する彼らは、同時に例外無く想像を超える天才的な知能も有していた。だが、彼らは自分がサトラレであることは知らない。もし、自分がサトラレであることを知ったら、生きてはいけないからだ。そこで、政府は特能保全委員会を設置し、サトラレがサトラレであることを自覚しないよう徹底的に保護していた。飛行機事故で両親を亡くした健一も、そんなサトラレのひとりだ。ある日、外科医となった彼の元へ防衛医大出身の精神科医・洋子がやって来る。特能保全委員会から彼女に課せられた使命は、健一を新薬研究の国家プロジェクト・スタッフへの道に導くこと。勿論、このことは健一には極秘である。ところが、ひょんなことから健一が洋子に恋をしてしまった。任務遂行の為、健一と交際することになる洋子であったが、サトラレの孤独や悲しみを知るうち、彼女も純粋なハートを持つ彼に心惹かれていくようになる。そんな矢先、健一のたったひとりの肉親である祖母・キヨが膵臓癌に冒されていることが判明。キヨのたっての願いで、洋子や健一の上司・東医師は、一度は新薬研究プロジェクトに参加することを決意していた健一を彼女の執刀医にする。しかし、キヨの体はもはや手遅れの状態だった。そんなキヨに嘘を押し通す健一だったが、彼の心はキヨに悟られていた。それから半年後、健一はプロジェクトには参加せず、薬物治療を続けていたキヨの面倒を看ながら、元の病院で人気の執刀医として活躍していた。

今日は映画何の日?

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