「悪名高きテキサス人」のストーリー

南北戦争直後、テキサス地方は悪党ギブソン(アルバート・デッカー)の命令のもと、警察官によって無法が横行していた。戦争から帰ってきた親友同士、ウェズレイ(ジョン・キャロル)とジム(ウィリアム・エリオット)は、この有様に憤慨したが、ジムの許婚アリス(キャサリン・マクロード)がウェズレイと恋に落ちたので、事はもつれてきた。ところがウェズレイの父が兇悪な警官に射殺され、ウェズレイは怒ってその警官を殺して身を隠してしまった。この一件でウェズレイは英雄視され、ギブソンはこれを快く思わず、ウェズレイを捕らえようとしたが、ジムは彼を逃してやった。ウェズレイは血気の若者たちに祭り上げられ、無法者と化した。一方、グラント大統領から裁判官に任命されたジムは、まずウェズレイの身の証を立ててやろうとしたが、ウェズレイはすでに数々の悪事を重ね、アリスとの恋もあきらめて、ひとりメキシコへ逃げのびようとしていた。だがウェズレイは追ってきたギブソンと撃ち合いの後、共に倒れた。そして数十年が流れて、老いたアリスは、テキサス解放に力をつくした亡き夫ジムの働きを孫に話して聞かせるのだった。