「荒野の対決」のストーリー

1865年、南北戦争もようやく終わろうとしていたころ。北軍の金塊を積んだ馬車が、南軍の敗残兵の一隊に襲われ、金塊は盗み去られた。数カ月後、北軍司令部では、諸種の情報から、金塊がまだ馬車が襲われた現場近くのファントム・ヒルに隠されているものと判断して、戦死した隊長の弟で北軍の将校マーティン(ロバート・フラー)を始めとする4人の兵士を、金塊を探すために、ファントム・ヒルに派遣した。やがて、マーティンを始めとする4人の兵士は、途中のヘイス市で合流した、案内人バーロー(ダン・デュリエ)や、風紀を乱すという理由で町から追放された酒場女メンフィス(ジョスリン・レーン)と共に、ファントム・ヒルに着き、洞窟の中から、隠されていた金塊を発見した。が、このときになって、バーローは正体をあらわした。実は彼は、馬車を襲い金塊を強奪した張本人だったのだ。ー私欲に目のくらんだバーローは、馬車を襲った後、巧みにインディアンを利用して、仲間を殺し、素知らぬ顔で北軍の捕虜となり、北軍が金塊探索に乗りだした機を狙って、自ら案内人を買ってでたのだ。ーおりから、インディアンが襲撃してきた機会をとらえたバーローは、どさくさにまぎれて、次々と兵士たちを殺し、メンフィスを連れて、捜索隊の乗ってきた馬車に金塊を積みこみ、逃走した。わずかに生き残ったマーティンと部下のロングは、メンフィスが、彼らのために道々残していてくれた空の水筒をたよりに、後を追った。そしてマーティンは、遂にバーローが必ず通るであろう泉のある地点に先まわりして、バーローを待ち伏せした。やがて、思ったとおり、バーローはやって来た。そして、ロングをおとりに使った陽動作戦が図にあたり、マーティンはバーローを倒した。無事金塊を取りもどしたマーティンは、メンフィスやロングとともに荒野を後にした。