「ONE PIECE ワンピース」のストーリー

時は大海賊時代。20年前、海賊の墓場という別名を持つ「偉大なる航路(グランドライン)」を通り、海賊王と呼ばれたゴールド・ロジャーが残した富と名声と力の「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース」を手に入れ、海賊王になることを夢見るルフィとその仲間たちは、世界の黄金の3分の1を奪い尽くしたと伝えられる大海賊・ウーナンの黄金を求めて、今日も大海原を進んでいた。だが黄金の島を目の前に、彼らはやはりウーナンの黄金を狙う海賊・エルドラゴと遭遇。エルドラゴに捕らえられていた少年・トビオもろとも、海へ放り投げ出されてしまうのだった。ところで、トビオは海上でおでん屋を営む岩蔵という老人の孫で、彼はウーナンに憧れ度々家出を繰り返していた。そんなトビオとウーナンに会い黄金をゲットする為、黄金の島に乗り込んだルフィ。一足先に上陸を果たしていたエルドラゴたちを出し抜きウーナンの隠れ家を発見した彼らは、しかしそこでおでんの鍋を携えた岩蔵に会う。実は、岩蔵はウーナンの親友で、自慢のおでんを食べてもらうつもりでここまでやってきていたのだ。追ってきたエルドラゴとその部下を退治し、地下室に潜入するルフィたち。ところが、そこには黄金はなく、ウーナンの白骨化した死体があるだけだった。実は、ウーナンは自分が求めていたものが黄金ではなく冒険の日々であったことに気づき、死ぬ以前に全ての黄金を持ち主に返していたのだ。親友との再会を果たせなかった岩蔵。だが、彼はそこにふたりの友情の印である海賊旗を見つける。そんな祖父と憧れの海賊との意外な関係を知ったトビオは、それまで嫌っていた岩蔵の偉大さを見直すのであった。そして、そんなふたりに見送られ、ルフィたちは冒険の旅に出た……。