「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」のストーリー

未解決事件の継続捜査を専門に扱う警視庁捜査一課弐係。突然の人事により、定年退職を10日後に控えた野々村係長に代わって赴任してきたのは、八王子西署の署長・柴田であった。着任早々、彼女の下に15年前に沈没した第七神竜丸の7人の生存者のうちのひとりである磯山早苗の娘・章子が、事故で亡くなった霧島夫妻の娘・七海から母に贈られてきた厄神島への招待状を持って訪れた。実は、霧島夫妻の死には同乗者たちによる殺人の疑いがあったが、証拠不十分で迷宮入りし弐係扱いになっていたのだ。七海の招待を不安がる章子の頼みで、島へ同行することになった柴田と警部補の真山。ふたりは生存者である他の招待客と厄神島に向かうが、その島は昔から周辺で原因不明の遭難事故が多発し、時に島自体が姿を消してしまうという不気味な伝説のある謎の孤島でもあった。島に到着した一行は、七海に手厚い歓待を受ける。ところが、やがて彼女は両親の死の真相を明らかにするよう招待客に求め始め、誰一人罪を認める者がいないと分かると連続殺人を予告。そして、柴田と真山の目の前で招待客が殺されていった……。しかし、柴田の名推理により犯人は七海と、彼女の二卵性双生児の妹であった章子であることが判明する。こうして事件を解決した柴田と真山。しかしその時、火山島である厄神島に磁場が発生し、ふたりの前に死者たちが蘇った。そこで、養女に出されていた柴田は本当の父親と、真山の前にはレイプされ自殺した妹・沙織や彼をエリートコースから転落させたレイプ犯で宿敵の朝倉、更にその朝倉を殺そうとして自爆した壺坂に再会。それぞれの忌まわしい過去と対峙した後、ふたりは島からの脱出を図り海を漂流する……。