「クローサー・ユーゲット」のストーリー

アイルランドのドニゴールの寒村。結婚するにも相手の女性がいない独身男たちは、ある日ひょんなことで新聞広告を出してアメリカ美人を呼び寄せようと計画。元サッカー選手のパット(ユアン・スチュワート)と妻ケイト(ニーアム・キューザック)が経営するパブに集うのだけが楽しみの寂しい村の男たちはこの千載一遇のチャンスに燃える。肉屋のキーラン(イアン・ハート)は髪を金髪に染めて筋肉トレーニングに励み、童貞男オリー(パット・ショート)は筆下ろしを済ませようと焦る。彼らの結婚作戦はやがて村中に知れ渡り、キーランを恋する肉屋の店員シボーン(キャスリーン・ブラッドレイ)、そしてパブのマダムのケイトに気があるキーランの兄イアン(ショーン・マッギンレイ)の恋心にも火をつけた。しかし女たちはなかなか来ない。やがて祭りの日が来るが、やってきたのはシボーンがひそかに招いたスペイン人の漁師だけ。キーランはドレス姿のシボーンを見て初めて彼女の魅力に気づく。だが、せっかくめかしこんだ男たちの情熱はしぼむばかり。翌朝、パットとキーランは些細なことで喧嘩をはじめ、パットはケイトとの離婚を決意。イアンは町を出ようとするケイトを追う。キーランもシボーンの元へ行き、彼女に愛を告白……。かくして、村の男たちはそれぞれに幸せをつかもうと奮戦するのだった。