「スリー・キングス」のストーリー

1991年3月、湾岸戦争が終結し、停戦が発表された直後のイラク砂漠地帯の米軍ベースキャンプ。補充兵のトロイ上級曹長(マーク・ウォールバーグ)とコンラッド上等兵(スパイク・ジョーンズ)は、降伏したイラク軍兵士が肛門に隠し持っていた地図を発見。特殊部隊のゲイツ少佐(ジョージ・クルーニー)はこれがイラクがクウェートから奪った金塊の隠し場所を示した地図と知って、発見者のふたりと生真面目な二等軍曹チーフ(アイス・キューブ)を仲間に引き入れ、一獲千金とばかり金塊探しに乗り出す。ところが金塊の隠し場所の村で、フセイン体制打倒を図る反乱派の村民がイラク軍に迫害されている陰惨な現実を目の当たりにして事態は暗転。金塊と共に捕虜だった村民のリーダー、アミール(クリフ・カーティス)を救い出したが、トロイは捕らえられ拷問を受ける。ゲイツは村民を国境まで送り届けることを条件にアミールの協力を取り付け、トロイ救出作戦を決行。死闘のなかコンラッドは死に、彼らはたどりついた先の国境で、追ってきた上官のホーン大佐(ミケルティ・ウィリアムソン)らに逮捕され、アミールたちはイラク兵に捕らわれの身に。だが、ゲイツは金塊の存在を利用して一計を案じ、アミールらを逃がし、自分たちも晴れて帰国の身となるのだった。