「高原の夕焼」のストーリー

スコットランドの牧羊を業とする村に偏屈な老人マカダム(エドマンド・グウェン)が一人息子デイヴィッド(ロン・マッカリスター)と羊犬競技会に二度優勝した愛犬レッド・ウルを相手に暮していた。デイヴィッドは牧場主のムーア一家から愛され就中ムーアの娘マギィ(ペギー・アン・ガーナー)は彼を慕っていた。ある日ムーア夫人がお産が因で亡くなり、その葬式から帰って来たデイヴィッドに、マカダムは息子の心が離れて行くのを悲しみ興奮して酷く叱った。デイヴィッドは家出してムーアの牧場の使用人となり、母亡き後大人びたマギィに恋をした。羊犬競技会にはレッド・ウルが三度目の優勝をしマカダムの自慢に村人は口惜しがった。そして一年後、今度の競技会にはレッド・ウルとデイヴィッドの御するムーアの犬ボブが競い合いボブが勝った。その夜レッド・ウルは村の羊を殺し、その為マカダムは愛犬を自分の手で殺さねばならない。すっかり沈んだマカダムにデイヴィッドは自分の競技失格を申し出て花を持たせた。それにマギィとデイヴィッドは結婚する。