「黒の天使 Vol.2」のストーリー

黒のママの指令を受けて、東陽組二代目を暗殺すべく地下駐車場に赴いた「黒の天使」と呼ばれる女殺し屋・魔世。ところが、もう一組のヒットマンの出現によって彼女の計画は狂い、通りすがりの若い夫婦の夫が流れ弾にあたって命を落としてしまう。更に魔世は、東陽のボディガード・山部が10年前、暴漢から自分を救ってくれた男であることに気づき、ひどく動揺する。魔世は、山部が誤って暴漢のひとりを殺害したことで、自分が彼の人生を転落させてしまったとずっと罪悪感に苛まれていたのだ。それから数日後、夫を失った若妻・すずはショックのあまり流産していた。そんな彼女に「夫を殺したのは東陽だ」と吹き込む東陽組乗っ取りを秘かに企む東陽の兄弟分・矢崎のまわし者。それを信じたすずは、東陽への復讐を誓う。同じ頃、魔世に東陽暗殺の指令が再び下っていた。依頼主は矢崎。今回もまた、すずの乱入によって計画を狂わされたものの、みごと東陽をしとめる魔世。だが、報酬の払いを渋る矢崎に彼女は怒りを爆発させる。一方、東陽への復讐に失敗したすずは矢崎の一味によって囚われの身となり、酷い私刑を受けていた。そんな彼女を救ったのは、彼女の夫を殺したこと良心の呵責を感じていた山部だった。矢崎の東陽への裏切りを知った彼は、すずを連れて組を脱出すると、魔世と手を組み矢崎暗殺に乗り出す。そして、3人は矢崎一味と壮絶な銃撃戦を展開。すずとふたりきり生き残った魔世は、横たわる多くの屍を前に涙を流すのだった。