「ブレイド」のストーリー

ヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、黒人とヴァンパイアの混血として生まれてきた男。母親が臨月の時にヴァンパイアに襲われたのがその原因で、彼は己の忌まわしい運命を呪いつつ、世界制覇をもくろむヴァンパイア達を抹殺する使命に燃えていた。強敵クイン(ドナル・ローグ)も、一度捕らえて焼き尽くした。しかし検死に回されたその遺体は起き上がり、女医カレン(N'ブッシュ・ライト)の首を咬んで逃走する。仲間のウィスラー(クリス・クリストファーソン)がいるアジトで、血清を注入して彼女を助けるブレイド。そんな頃、人間社会と共存し続けてきた純血ヴァンパイアのリーダー、ドラゴネッティ(ウド・キアー)は、ブレイドの母を死に追いやった張本人であり、世界制覇の野望を持つフロスト(スティーヴン・ドーフ)に警告を与えていた。彼は古代予言書「マルガの再臨」を解読し、全能の力を得ようと企んでいたのだ。そしてブレイドは、ついに宿敵フロストと、彼らのアジトである暗黒院で対面する。しかしクインたちの攻撃により、危機一髪でウィスラーに助けられる有り様。やがてフロストはドラゴネッティを殺害し、独裁者になることを宣言した。フロストが「マルガ」を蘇らせるためには、ブレイドの血が必要だった。彼はブレイドのアジトを襲い、ウィスラーは殺された。怒りに燃え、暗黒院に乗り込むブレイド。だがそこに待っていたのは、死んだはずの彼の母親だった。動揺したブレイドは捕らえられ、儀式のために血を抜かれてしまう。フロストは、ついに「マルガ」の力を得てしまった。刀を抜いて、立ち向かうブレイド。苦闘の末、ついにブレイドは宿敵をやっつけた。しかし彼の戦いはまだ終わってはいなかった。ヴァンパイアを抹殺し続けるべく、ブレイドは冬のモスクワに現れるのだった。