「ヤマトナデシコ」のストーリー

バイト暮らしをしている24歳の優香は、新しい生活を始める為、援助交際をしている3人の愛人と別れる決心をした。しかし、彼らに泣き言を言われずにことを済ませたい。そこで彼女は、かつての恋人・卓也を無理矢理新しいボーイフレンドに仕立て、愛人たちと別れる作戦に出た。ところが、大学教授の相沢から手切金を要求したところまではよかったのだが、暴力的な二番目の愛人・大村がそれを持ち逃げしてしまったのである。結局、優香の身を案じた卓也が取り戻しに行くはめになるも、金にうるさい大村がその金は今まで自分が優香に貸していたものだと言い張り、金を取り戻すことは叶わない。それでも優香は、卓也のお陰で最後の愛人でアングラ役者の小南とも別れることに成功する。年が明けて、卓也の元に優香から賀状が届いた。そこには、相沢から貰った残りの手切金を競馬につぎ込んだ儲けで、温泉旅行を楽しんでいるという旨が綴られていた。