「恋は手品の他」のストーリー

ジェニー・ギンスバーグは洋服屋の番頭だったが、将来大奇術師となり、富と名声とを獲得しようという青年らしい夢をもっていた。彼は、魔術種明かしという本を買い、これを読んでは実習し、彼の唯一の同乗者であり、恋人でもある店主の娘メリーを賛嘆させていた、が遂に店主の不機嫌を買ってくびとなり、ニューヨークに出て、ホイラー世界博物館に雇われた。ここは表面、見世物屋とはなっているが、実は悪漢団の巣窟で、ジョニーはこの一味に巻き込まれ、演芸部員となるが、舞台でいろいろと手品を見せては芝居を台無しにする。興行界の巨人サム・ヒューヴァートがある日この小屋を訪れたが、悪漢一味に紙入れを盗まれる。ジョニーは「正直は最良の政策なり」という格言を守って、この紙入れを奪い返す。ジョニーはヒューバートの「カソマナ宝石」披露宴に赴いて奇術を見せることとなったが、同行した女の手引きで悪漢団が潜入し、宝石を奪って逃走する。ジョニーは宝石泥棒の嫌疑をうける。だが彼は、断然奮起して盗賊団を1人ずづ倒し、宝石を奪取して持ち主に返した。が、遂に出世の道を失い空しく故郷へ帰る。ところが機を見るに敏なヒューバートはジョニーの奇術をみとめ彼を招く決心をした。かくてジョニーは「社長改良家大魔術師」としてニューヨークの檜舞台を踏むこととなり、彼の日頃の理想がようやくここに実現されたのである。

今日は映画何の日?

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