「アンドロメディア」のストーリー

高校1年の舞(島袋寛子)は普通の女子高生。同級生のリカ(上原多香子)や洋子(今井絵里子)、メール友達のナオ(新垣仁絵)、そして秘かに思いを寄せている幼なじみのユウ(原田健二)とともに、学園生活をエンジョイしていた。ところがある日、彼女は何者かにひき逃げされ死んでしまう。悲しみにくれる舞の父で、天才コンピューター・プログラマーの俊彦は、完成させたばかりの人間の脳をコンピューターに移すプログラムを使って、パソコン上に舞をAIとして蘇生させる。舞の記憶をインプットしたAIは、舞そのものだった。しかし、そのプログラムを狙って、世界征服を企むデジタルウェア社の会長・ザッカーの部下・黒澤が俊彦を殺し、AIを捕らえようと魔の手を伸ばしてきた。AIは、俊彦の機転でデジタル・ネットへ逃げ込み、ユウのパソコンへと姿を現す。死んだはずの舞の出現に驚くユウ。だが、AIが何者かに狙われていることを知った彼は、彼女をノート型パソコンへ移し、追手からの逃亡を図る。一方、俊彦の息子で舞とは腹違いの兄である高中が、父の研究を盗もうとザッカーに荷担。ユウに片想いしているリカを利用して、パソコンを盗ませる。それに気づいたユウは、高中からパソコンを奪い返すことになんとか成功するが、今度は黒澤によって洋子とナオが誘拐されてしまう。ふたりを助けるには、AIを渡さなければならない。敵のアジトに乗り込んだユウは、洋子とナオを助けるため、AIの入ったパソコンを黒澤に渡す決断をする。ところが、パソコンを手に入れた黒澤は、欲に目がくらんで暴走。電脳世界にダイヴしようとするが、父の研究の偉大さに気づいた高中に邪魔され、発狂してしまう。こうして友情によって守られた舞だが、自分を狙う新たな刺客がくることを予感し、永久にこの世から消える決心をする。そして、ユウの手によって海の底へ沈められるのだった。