「ビッグ・リボウスキ」のストーリー

1991年、湾岸戦争下のL.A.。70年代のヒッピー生活を引きずる中年独身男デュードことジェフ・リボウスキ(ジェフ・ブリッジス)はある晩、ふたりのチンピラに襲われる。女房の借金を返せと言うが、全く身に覚えのないこと。チンピラは同姓同名の富豪ビッグ・リボウスキ(デイヴィッド・ハドルストン)と彼を間違えたのだ。怒りがおさまらないデュードは唯一打ち込んでいるボウリングの仲間のウォルター(ジョン・グッドマン)とドニー(スティーヴ・ブシェーミ)にことの次第を話す。するとヴェトナム帰りでいまだ血気盛んなウォルターは、富豪のリボウスキにねじこめととけしかける。デュードは早速富豪を訪問したがすげなく追い返された。ところが数日後今度は富豪から呼び立てられ、妻バニーが本当に誘拐されたので協力してほしいと要請される。ところが百万ドルの身代金の受け渡しの現場に強引についてきたウォルターが勝手に狂言誘拐と決めつけ、金ではなく下着の入ったカバンを渡したばかりか機関銃まで乱射して大混乱、あげくは大金の入ったカバンを車ごと盗まれた。大弱りのデュードを呼び出した富豪の義理の娘でフェミニストにして前衛アーティストのモード(ジュリアン・ムーア)は、彼に事件は彼女が管理する財団から金を引き出すために仕組まれたものだと告げる。キナ臭い展開に困惑するデュードをまた呼び立てたのが、ポルノ映画界の大立者ジャッキー・トリホーン(ベン・ギャザラ)。ようやく真相が見えてきた。富豪は財団の金をわがものにするために妻の偽装誘拐を仕組んだのだ。呆れはてたデュードだが、ニヒリスト(ピーター・ストーメア、フリー、トルステン・ヴォルグ)と名乗る利用された犯人一味は黙っていない。ボウリング場の駐車場で一戦交えたはいいが、巻き添えを食らったドニーが心臓麻痺を起こしてあの世行き。ふたりは海辺でドニーの死を弔い、ウォルターは灰を撒き散らした。かくして珍騒動は終わりを告げたが、デュードたちの日常は変わりなく続いていくのだ。

今日は映画何の日?

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