「始皇帝暗殺」のストーリー

紀元前3世紀、六国が群雄割拠した戦国時代末期の中国。秦王・政(リー・シュエチエン)は天下統一へ向けて覇業を着々と進行。幼なじみで政を愛する趙姫(コン・リー)は彼の天下統一こそが民に平和をもたらすと信じ、燕国討伐の口実となる政の偽の暗殺計画を仕組むため、政に恨みを抱く太子・燕丹(スン・チョウ)と燕へ下る。趙姫はそこで希代の暗殺者・荊軻(チャン・フォンイー)と出会う。彼は暗殺者であることをやめていたが、美しき趙姫に心動かされてゆく。一方、政は側近の長信侯(ワン・チーウェン)の謀反、さらに宰相・呂不偉(チェン・カイコー)が実の父親だったという衝撃の事実を知るにおよんで徐々に心変わりしていく。趙姫の故国の趙で大虐殺を行った政を趙姫は見かぎり、荊軻と深い仲に。かくして、趙姫への愛のため、荊軻は燕の使者として政に謁見、短刀をふりかざすが失敗して果てる。呆然とする政の前に現れた趙姫は、荊軻の子を宿したと告げるのだった。紀元前221年。政は天下を統一、始皇帝と名乗り、世界史上初の帝国を築いた。