「実録新宿の顔 新宿愚連隊物語」のストーリー

戦後混乱期の新宿、数々の武勇伝を残す愚連隊の加納貢と安藤昇は、伝説的人物としてその名を轟かせていた。どの組織にも属さず、己の流儀に誇りを持って生き、並み外れた腕っ節と義侠心でマーケット街の揉め事を収めてしまう加納は、龍、ホシケン、伸、敏、青久らの愚連隊・龍グループ連中に慕われ、新宿を仕切る津村組の親分にもその評判が届くほどであった。加納は喧嘩沙汰で名を馳せるばかりでなく、ホシケンと千恵の結婚話を取り持つような面倒見の良さも持っている。ある時、ストリップ小屋の世界座で野次を飛ばす客を鎮めた加納は、幼なじみの弥生と再会した。戦争で身寄りをなくし世界座でダンスを踊っている弥生は、加納に暖かい感情を抱くようになる。その頃、関東曽根一家の曽根は新宿進出を企み、関西極道の黒田を送り込んで縄張りの切り崩しを図ろうとしていた。黒田たちは世界座や近隣の店を荒らし回り、加納がその話し合いに赴く。話し合いはすぐさま乱闘となり、逆上した黒田配下の今野が銃を取り出したが、その銃弾を受けたのは加納を庇って飛び出した弥生であった。弥生が加納と馴染みの石川医師の治療を受けるなか、さらに、女郎屋で暴れる黒田一派を抑えようとした伸が刀で斬られ、加納と親交のあった安藤グループの森田まで黒田たちに拉致されてしまう。森田を取り戻すため安藤グループは立ち上がり、黒田の攻勢から新宿を守りたい津村組がこれに手を貸すことになった。安藤たちは黒田に殴り込みをかけ、森田を助け出して黒田一派を追い込んでいく。加納は黒田と対決し、黒田の左腕を切り落として事件に決着をつけた。これを機に、安藤は新宿を加納に預け渋谷に出ることになる。

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