「乱気流 タービュランス」のストーリー

クリスマス・イヴ。5人の乗客と、ふたりの殺人犯と彼らを護送する4人の連邦保安官を乗せたトランス・コンチネンタル航空の47便が、NYからLAを目指して静かに離陸した。護送犯の一人、連続殺人容疑のライアン(レイ・リオッタ)はハインズ刑事(ヘクター・エリゾンド)による冤罪を主張し、スチュワーデスのテリー(ローレン・ホリー)は、紳士的な彼の態度に少し好感を持つ。だが、もう一人の護送犯のスタッブスがわずかな隙を突いて保安官の銃を奪い、テリーを人質に釈放を要求。だが、意外にも彼女を救出したのはライアンだった。銃撃戦によってスタッブスと保安官全員、機長と副長も死亡。しかし、自動操縦によって機は、何事もなかったように飛行を続けた。47便の異常を知ったLAの旅客機危機管理センターから指令を受け、近くを航行中の91便のボーエン機長(ベン・クロス)がコックピットのテリーと交信に成功。ジャンボ機の操縦は全くの素人であるテリーに、無線で指示を与えた。だが、前方から嵐が接近し、間もなく47便は暴風圏に突入する。やがて、殺人鬼の正体を現したライアンが、機内電話を通じてロス市警に「47便をLAの市街地に墜落させる」と恐怖の予告を行う。最悪の事態に備えて、国防総省に要請して機を撃墜する戦闘機がスタンバイした。一方、47便ではテリーが乱気流への突入を避けるべく、ボーエン機長の指示に従い、自動操縦システムの再プログラミングを行っていた。ところが、凶暴化したライアンがテリーに襲いかかり、機は失速。一瞬の機転で相手を倒したテリーは着陸に備えた。その時、生きていたライアンが機内に火を放って彼女を追い詰め、テリーは必死の抵抗を試みる。一瞬、機が激しく揺れ、窮地を脱したテリーは再度着陸を試みるが、度重なるトラブルからかシステムが停止してしまう。47便はパーキング・ビルに接触し、自動車を機体にぶら下げたままで、このままでは着陸に失敗する。またも迫るライアンに、テリーは必死の力を振り絞って銃弾を見舞った。戦闘機の出動が命じられるが、パイロットは機体の下の自動車を狙い撃ちすることに成功。テリーは急いで再プログラミングし、やがて機は無事に着陸。別室に閉じ込められていた乗務員や乗客たちも救出された。