「ボルケーノ」のストーリー

地下工事が進むLAの街。珍しく中規模の地震が起きた朝、マッカーサー公園近くのマンホールの下から作業員が火傷を負って這いだしてきた。工事責任者は蒸気による事故だと報告するが、回収された7体の遺体のブーツが熱で溶けているのを見たロサンゼルス郡危機管理局(EOC)の局長ローク(トミー・リー・ジョーンズ)は、ただならぬものを感じる。近くを走る地下鉄の運行を休止するよう要請するが、地下鉄事務局は3万人の足を乱すわけにはいかないと、聞き入れようとしない。管理局の部下エミット(ドン・チードル)と無線交信しながら、耐熱服を着て地下道に潜ったロークは送信機が溶けだすほどの異常な高熱に、地質学資の応援を求め、カリフォルニア地質学研究所のエミー・バーンズ博士(アン・ヘッチ)がやって来る。すでに異変に気づいていた彼女はロークの制止も聞かず、同僚のレイチェルと共に調査に出掛ける。しかし、ちょうどその時、再び大地震が起こり、ロス全域が停電。地下で硫黄のような物質を採取していたレイチェルは広がった割れ目に落ち、噴き上がった蒸気に飲み込まれてしまう。その頃、ロークは13歳の娘ケリー(ギャビー・ホフマン)を連れて管理局に向かっていた。車がラ・ブレアのタール池近くに差しかかった時、突然、マンホールの蓋が空中に舞い上がり、タール池から火山弾が飛び出し、地面に落下したそれは溶岩となって街を炎に包んだ。信じられないことに、LAの地下で火山活動が発生したのだ。車から降りたロークは、応急手当てに当たっていた女医ジェイ(ジャクリーン・キム)に火傷を負ったケリーを頼むと、救助活動に向かう。ウィルシャー通りを流れ始めた溶岩流を、ロークはとっさにコンクリート・ブロックで道をせき止め、ビルの谷間にダムを作ることを思いつく。いつもは反目している黒人青年と白人警官もこの時ばかりは力を合わせる。エミーの助言で、流れ込んだ溶岩に大量の水が放水され、溶岩流は止まった。周囲から歓声が上がるが、これだけで終わるわけがないと言ったエイミーの予感が的中。溶岩流は地下鉄のトンネルを猛烈な勢いで流れ、それが何かにせき止められた時に大噴火を起こす。そして、トンネルの終着点は巨大ショッピング・モールのビバリー・センターの真下で、ケリーたちのいる病院も近くだった。時間はあと30分しかない。ロークは爆薬で溝を掘って溶岩流の流れを変え、太平洋に流れ込ませる一か八かの賭けに出る。作戦は成功し、被害は未然に防がれた。

今日は映画何の日?

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