「プライベート・パーツ(1997)」のストーリー

「俺はおどけているだけなのに、昔からアホ扱いされてきた」。NYに戻る飛行機の中で、ハワード・スターン(ハワード・スターン本人)は自分の過去を振り返っている。NY州ロングアイランドに生まれたハワードは、マンハッタンのラジオ局で技師を務める父親の影響もあり、幼くしてショービジネスの世界へ進む決意を固める。高校生になったハワードは、父親の反対を押し切り、DJの道に。ボストン大学に進んだ彼は、学内放送のDJを担当させてもらうが、学内放送史上に汚点を残したと言われる。女子学生のアリソン・バーンズ(メアリー・マコーマック)と出会い、恋に落ちる。1977年。大学を卒業したハワードは、NY州の小さなローカル局に就職。別の局に移り、ここでDJのフレッド・ノリス(フレッド・ノリス本人)と意気投合し、彼と組んだ番組が人気を呼んだ。ところが、B級女優のブリタニーに誘惑されたことがアリソンに疑われ、彼女と別居する。80年。デトロイトの局に移ったハワードは、アリソンへの思いがストレスになって、遂に放送中にキレてしまう。そして、黒人女性になりすまして交通情報を流しながら「白人を殺せ!」などと過激な発言を連発し、局の幹部をカンカンに怒らせる。そんな時、彼の前にアリソンが現われ、二人は再び永遠の愛を誓う。81年。ハワードの人気は急上昇し、ワシントンDCのロック専門局に雇われる。ここで彼は、ニュース担当の黒人女性ロビン・クイヴァース(ロビン・クイヴァース本人)とセックス談義をすると、彼女が絶妙なトークを返してきた。お互いノリの合った二人は、局幹部の命令など無視してエスカレートするばかり。かつての相棒フレッドも合流し、スタッフのジャッキー・マートリング(ジャッキー・マートリング本人)も加えた4人のチームで欲求不満の女性リスナーのオルガニズムの声を生中継したり、レズビアンのネタを放送したりとやりたい放題。連邦通信委員会や局幹部からのクレームもなんのその。ハワードの番組は、ワシントンDCで最高の聴取率を獲得する。その頃、全米3大ネットワークを誇るNBCは、彼をNYのラジオ局に引き抜く。82年。ハワードは仲間たちと共に移籍。一方、局幹部はハワードがX指定の放送をしていることを初めて知り、局のイメージを守るため、彼をいびり出そうとする。その役目を与えられた重役のケニー(ポール・ジャマッティ)は、あの手この手で彼らの放送を邪魔する。だが、放送禁止用語クイズや性感マッサージの生中継などの過激な放送で対抗し、ついにはNYでも人気を掴むことに成功。ハワードはメディアの頂点を極めたのだった。

今日は映画何の日?

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