「恋をしましょう(1933)」のストーリー

プレミア撮影所出はケン・レーン監督のもとに1本の特作映画が撮影中である。主役女優のフォーセルはわがままの癇癪持ちで、撮影半ばにつむじを曲げて飛び出してしまう。この映画は背景がスウェーデンなので、主役女優はスウェーデン訛りの英語を喋り、且つ唄を唄うことが必須条件なので、代役発見に数百名のスウェーデン娘をテストしてみたがケンの気に入る女は1人もない。所長マックスは撮影中止といい出す始末。腐ったケンは許婚者ジェリーに誘われるままにサーカス見物に出かけて、フランス訛りを操る美しい切符売り子ジーンを見いだす。その夜遅くケンは1人で出直してジーンにフォーセルの代役を勤めて暮れと頼んだ。ケンはこのことを何人にも明かさず絶対秘密裡に、ジーンを知り合いのスウェーデン人リザの家庭に預けてスウェーデン語を全速力で仕込ませる。彼女がスウェーデン訛りの英語を話し、スウェーデン人同様にみえる様になると、シグリッド・ランドと名付けてマックスに推薦する。テストをしてみるとその演技が素晴らしいのでマックスは狂喜して彼女を契約し大宣伝を始める。シグリッドのケンに対する態度に疑いを抱き始めたジェリーは、マックスが催したシグリッド・ランド披露の宴会で、遂に彼女がサーカスの切符売り子だったことを思い出し、酒の酔と嫉妬からこの秘密を暴露する。マックスは怒ってケンを馘首し、シグリッドのジーンは姿を隠してしまう。このことを新聞が書き立てたので、ハリウッドで行き馬の目を抜いたアメリカ娘としてシグリッド・ランドの名はアメリカ中に宣伝される。ニューヨーク本社はマックスに彼女を探し出してケンに監督させよと厳命する。マックスはケンを復職させ彼女を伴れ戻してくれと頼み込む。ケンはサーカス1座をカンサス市まで追って行き、切符売り子に逆戻りしていたジーンを映画界に改めてデヴューさせると共に、幸福なロマンスの実を結んだのである。

今日は映画何の日?

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