「ザ・クロウ」のストーリー

“シティ・オブ・エンジェルス”と呼ばれる、太陽が消えて荒廃したロサンゼルス。殺人を目撃したばかりに、ストリート・ギャングの一団によって、幼い息子ダニー(エリック・アコスタ)ともども水中に沈められて殺されたアッシュ(ヴァンサン・ペレーズ)は、死者の魂を甦らせるカラス<クロウ>の力によって、この世に不死身の存在として復活した。かつて恋人と共に殺されながら墓場から甦ったロック・ミュージシャン“エリック”の復活を目撃していたサラ(ミア・カーシュナー)は、美しいタトゥー・アーティストに成長していた。彼女は再びカラスによって甦ったアッシュに出会い、自分の死と復活が理解できない彼に、カラスの霊的な力を信じさせる。アッシュはサラの手で、ダニーの絵の具によって“クロウ”へと変身を遂げた。アッシュとダニーを殺したのは、街を支配するストリート・ギャングの頭目ユダ(リチャード・ブルックス)だった。“クロウ”はカーヴ(イギー・ポップ)はじめ、ユダの配下である自分と息子を殺したギャングたちを血祭りにあげていく。それを知ったユダは、サラをつかまえ、“クロウ”の正体を知って、カラスを捕らえてその命を奪う。力の源を失い、絶体絶命のアッシュ。折から街は“死者の祭り”で狂乱の極み。とどめにユダはアッシュを絞首刑にかける。だが、その時、アッシュは苦痛を新たに力の源とした。幾万のカラスの群れがユダの肉体を引き裂いた。かくして復讐を遂げたアッシュは、ダニーの元へと旅立つのだった。

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