「君が、嘘をついた。」のストーリー

映画監督ザック(ジャン=ユーグ・アングラード)と大女優エレーヌ(ロレイン・ブラッコ)のカップルに近づくことを考えついたディジー(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)は、屋敷の前でひったくりに襲われるという芝居を打つという嘘をきっかけに、彼らの生活に潜り込む。彼女の夢は映画の脚本家になることだった。その夜、憧れのザックが姿を消す。何の手がかりもなく。8ヶ月後、ザックは浮浪者のような姿になっていた。夫の心変わりを感じたエレーヌは彼に自分の主演作を撮らせて、彼の愛をつなぎとめようと考える。彼女が資金を出すがザックには内緒にし、様子を知るために脚本家としてディジーが送り込まれる。脚本はザックの失踪中に起こった出来事に基づいて書かれる。ホテルで出会ったというカップル、そして彼らを襲った悲劇。それらは本当なのか嘘なのかわからない。戸惑いながらもディジーはその物語にザックへの想いを重ねていく。そうして出来上がった映画は、いつしか2人自身のラヴ・ストーリーへと変わっていくのだった。