「彼女は最高(1996)」のストーリー

ニューヨーク。ミッキー(エドワード・バーンズ)はしがないタクシー運転手。弟フランシス(エドワード・マックグローン)はウォール街で活躍するビジネスマンだが、妻のルネ(ジェニファー・アニストン)は3カ月もセックスがごぶさたで、欲求不満。兄弟の父親のフィッツパトリック(ジョン・マホーニー)は元消防士で、今は郊外の海岸に住んで釣り三昧と悠々自適の毎日。「まず自分の幸せを考えろ」が息子たちへの口癖だ。そんなある日、友人の結婚式に行く途中の旧友ホープ(マクシーヌ・バーンズ)を客として拾ったミッキーは、なぜか彼女と急接近、電撃結婚を決めてしまう。フランシスは呆れるが、実は彼は兄の元フィアンセでセクシーなヘザー(キャメロン・ディアス)と浮気を重ねていた。さて、新婚生活をはじめたミッキーとホープだが、ホープはパリの大学院へ行く夢が捨てられない。ミッキーはタクシーでヘザーを偶然拾うが、再会を喜ぶでもなく彼女のアパートから自分のテレビを取り返して来た。シケた根性の兄貴を責める弟のフランシス。一方、ルネはセックスレスの生活に悩み、両親たちに相談するがらちはあかず、ついにフランシスに詰問。フランシスは「愛する人がいる。離婚したい」と答えて大騒動に。ミッキーはフランシスとヘザーの交際を知り、彼が結婚したいと言うのを聞いて、ヘザーが学生時代コールガールをしていたと暴露。喧嘩する二人に父親はグローヴを与えて勝負させるが、ミッキーの一撃でフランシスはダウン。フランシスの心は揺らぐが、ヘザーは結局老人のパトロンの元へと去っていき、フランシスはルネの元へ戻った。一方、ホープも決めていたパリ行きを取りやめにして、とりあえず兄弟はそれぞれ元の鞘に収まったのだった。