「国境の狼群(1930)」のストーリー

南北戦争頃のこと米国の西部には国境団と呼ばれる不逞の徒の一団が横行してアイダホ州一帯を戦慄させていた。その首領をケルスと呼び団員にはハック、バンコなどの猛漢がいた。彼らが金鉱町アルダークリークへ着た時ジムという若者が殺人の嫌疑を受けているのを見てケルスはこれを救う。ジムは深く感謝し丁度失職中なので国境団に加わる。一味がアルダークリークの町を襲う機会を窺いながら山中に隠れている折、ハックは町から乙女ジョーンを掠って来た。ケルスは荒くれ男ばかりの間に若い美しい女がいては物議の種と彼女を1室に監禁しジムに見張りを命じる。ところが以前彼女から好意を受けたことのあるジムは或夜ケルスが彼女を挑まんとしたので反抗し監禁されまもなく町へ逃れ去った。ケルスは一団を率いて町に襲来する。町はたちまち修羅場と化したがこの隙にジムは山中根拠地に至りジョーンを助け出す。これを見たハックはジムを追ったがジムの善良さに感じたケルスはハックを射ち倒し己れまた傷ついて息絶える。ジムはケルスに感謝しつつ、ジョーンと喜び合う。