「言論の自由」のストーリー

新聞誌「自由評論」の社長ジョン・バラードは社会の不正に対して飽くもで筆を曲げずに戦い続けて来た。が、彼の息子ビルは遊蕩児で今日から愈々父親の社に出て働くという日に、途上ふとある女性と近づきとなり、社への出勤が遅れた。この女性はジューン・ウェスコットといってこの都会の有力者ダニエル・スティールの被後見人であった。ビルとジューンとは、次第に親しくなって行った。扨て、「自由評論」社長バラードとダニエルとは昔しからの友達であったが、最近バラードがダニエルこそはこの町の市長の背後にひそむ毒手の根源であることを知って以来、互に白眼み合っているのであった。その内に、子供の遊園地が、またまた市の不正な有力者のために鉄道会社に譲渡されて閉止された。で、子供は通りで遊ぶ様になりその中の1人はダニエルの自動車に轢殺されてしまった。バラードは、斯く子供の遊び場所を奪い死に至らしめたるは、ダニエルなりと新聞紙に発表し、更にダニエルに操られる市長選挙当日の朝、より以上の醜事実を公表することを誓った。その前日、ダニエルは配下の者に命じてバラードを暗殺した。ビルは恋人と父親の死と社会のため、との間に立って苦んだが、遂に恋に決裂を来しても社会のために盡すことを決し、父親の遺志を継いで働くこととなった。再びバラードの魔手は伸びて、新聞社を爆発せしめた。が、その間ビルは社員を督励してこの醜事実公表の新聞紙を全部刷り上げさせた。一切は公表せられた。バラードは遂に天命盡きたことを覚り、ジューンをビルの許に行かしめて、自らは短銃にて命を断った。

今日は映画何の日?

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