「拳銃魔」のストーリー

バート・テアー(ジョン・ドール)は子供の頃から銃器類が好きで、青年になったときには射撃の腕前にかけては誰にも引けをとらなかった。だが決して生き物は射つまいという固い信念を持っていた。第二次大戦に参加したバートは、終戦と共に故郷のキュシヴィルの村に復員してきた。折しももようされた村のカーニヴァルで、バートは射的屋に出かけ、そこで射撃の女王と呼ばれていたアニー・ローリー・スター(ペギー・カミングス)と腕を競い、彼女を負かしてしまった。これが縁で2人は恋仲になり結婚した。ぜいたくな生活に憧れるアニーは、バートに辻強盗になれと勧め、遂には2人連れたって追いはぎ強盗を働きながら西部の町々を渡り歩くようになった。当局の追求の手は、アニーが殺人を犯してから、さらに厳しくなった。2人はバートの妹に家に身を隠そうと旅を続けるうち、追手が間近かに迫り、最後には2人は泥沼の中の小島に追い詰められてしまった。2人のところに、バートの幼な友達デイヴとクライドが、足を洗えと密かに説得に来た。アニーは、この2人を狙い射とうとした。バートはようやく深い友情に目覚め、自らアニーを射殺して2人の親友を救った。しかし、この銃声で追手はバートの居どころを知り、やがてバートも追手の銃弾に、アニーの死体の上に折り重なるように倒れた。