「悪魔の島」のストーリー

マイク・コーマック(ジョン・ペイン)はロサンゼルスの地方検事補をつとめていたが、許嫁のジャネット(メアリー・マーフィー)が飛行士エドゥアルド(P・ピシェルニ)と駈け落してから酒に身を持ちくずし、ついに地方検事補の職をなげうたなければならなくなり、ラス・ヴェガスの賭博場の用心棒になって働いていた。ある日、バーズランド(フランシス・L・サリヴァン)というやくざの親分がマイクをたずねてきて、中米の港町ポルト・ロザリオに宝石の行方を探りに行く仕事をたのんだ。バーズランドは足が不自由で、ローレンス(ウォルター・リード)という屈強の用心棒をしたがえていた。バーズランドがマイクに頼んだ仕事は、中米から密輸の途中に飛行機の墜落で行方不明になったルビーを探しに行くことだった。飛行機が落ちたのはルビーをねらっていた者の策略で、飛行士の1人が死に、ルビーは盗まれたのだった。マイクは落ちた飛行機がエドゥアルドの機であると聞いて仕事を引き受けた。エドゥアルドがポルト・ロザリオで密輸の商売をしているなら、ジャネットに会えると思ったからだった。ポルト・ロザリオに現れたマイクに最初に眼をつけたのは警察のピナ部長(エドゥアルド・ノリエガ)だった。ピナもルビーの行方を探していた。マイクはまずジャネットをたづねた。ジャネットは冷たい態度を示したが、マイクがまだ自分を愛していることを知ると、エドゥアルドを愛していないと告白した。エドゥアルドは殺人の罪に問われ島の監獄につながれていた。マイクは、墜落した飛行機の整備にあたったメキシコ人カルロスをたずねて当時の模様を聞こうとしたが、カルロスは何者かに闘鶏場で殺された。骨董商のアーマンド(アーノルド・モス)も事件に関係があるように思われたが何も探り出すことができなかった。ジャネットの家に引返すと家にはジャネットの姿はなく、ジャネットの忠実なボーイのミグエルが殺されていた。そこへバーズランドが大男のトービングをつれて現われ、マイクを倒して秘密のかくれ家へおしこめた。バーズランドはマイクが裏切ったものと思いポルト・ロザリオへ後を追ってきたのだった。意識を回復したマイクはトービングを倒して隠れ家を抜け出すと、ジャネットとアーマンドの3人で秘かに監獄の島へ向かった。マイクは2人をボートに残して監獄に忍びこみ、エドゥアルドを脱獄させようとしたが、彼は外へ出ては命が危いと言って動こうとしなかった。そのころアーマンドはジャネットに殺されていた。マイクは始めてすべてを知った。ジャネットの仕業だったのだ。彼女はルビーとエドゥアルドの生命保険を目的に飛行機の墜落を計画し、またミグエルを殺したのもジャネットだった。アーマンドはその相棒でジャネットの計画ではマイクにエドゥアルドの脱獄を手伝わせ、2人とも殺させるつもりだった。マイクは島からもどってジャネットを責めてルビーを取り上げた。バーズランドはローレンスとともにマイクからルビーを奪おうと企て、争いとなってバーズランドは命を落し、ジャネットとローレンスはピナ警察部長に捕えられた。