「拳銃往来」のストーリー

今は昔、西部に無法者が横行していた頃、ある町で兵士が殺害され軍服70着が盗まれたので、ジョン・ヘイヴン少尉はその調査を命ぜられた。渡り者を装ってきた彼は、チャーリーと呼ぶ女ボスが町を牛耳っていることを聞き込み、彼女が歌手になって出ている酒場に顔を出す。彼女の配下で腕っ節の一番強いミックとの喧嘩を買ったヘイヴンは、格闘の末相手を打ち伏せ、チャーリーが経営する駅馬車の用心棒に雇われる。インディアンが蜂起するらしいという噂が、しきりに飛び始めたのは其の直後だったが、ヘイヴンはこいつは臭いぞとにらむ。彼はチャーリーの依頼を深めるため、彼女と親しくするうちに愛を感じ出したが、使命の前には個人的感傷を抑えるのだった。金山の持ち主キャスロン夫人の金の輸送を、チャーリーが買って出て、ヘイヴンが護衛役となると、その駅馬車は強盗団におそわれ、御者は殺されたが彼は危害を受けず、金は奪い去られる。ヘイヴンが追跡すると強盗団の根城は、果たしてチャーリー経営の製材所だった。一味はヘイヴンに奪った金をチャーリーに届けてくれと頼んだので、彼は山中に隠して強奪されたと一狂言を仕組んだ。しかしチャーリーはそれを見破り、2時間以内に金を持ってこいと命じた。しかし彼を尾行したキャスロン夫人はピストルでおどして金を奪い返した。今はこれまでと、ヘイヴンは守備隊のアイルス大尉に凡てを報告すると単身チャーリーを賭博場に訪れた。配下のプリンスが背後から彼を射ったが、ヘイヴンは却って彼を射殺し、プリンスの弾丸はチャーリーを傷つけた。そしてヘイヴンに抱きかかえられて最後の接吻を受けつつ瞑目した。