「悪魔の疾走」のストーリー

ベティーと弟のジャッキーは上流社会にありがちな、自動車の速力違反常習者だった。警察の交通課長ジェームス・ノックスは、違反者達を集めて講演を開き、交通禍の悲惨な状態を説いて彼等を戒めた。ベティーはさすがに反省するが、ジャッキーは鼻であしらっていた。ジェームスとベティーは知り合うにつれ、恋を感じるようになる。ある夜ジェームスはベティーの招待で出掛ける途中、姉弟の乗った自動車が速力を出しすぎてバスと衝突し、多数の死傷者を出したのを見た。ベティーは遂に起訴され、ジェームスの努力も甲斐なく殺人罪として投獄される。ジェームスは情況を調査して、当夜運転していたのはジャッキーだと目星をつけて彼を追求したところ、ジャッキーは逸早く車で逃走し崖下に墜落した。彼は臨終のベッドで、過失は自分の責任であった事を告白する。ベティーは放免され、ジェームスの懐へ飛び込んだ。